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座頭市血煙り街道 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 座頭市血煙り街道
製作国
上映時間87分
劇場公開日 1967-12-30
ジャンルアクション,時代劇,シリーズもの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 GYAOの無料動画で視聴。三隅研次を観るのはこれでたぶん4本目。
旅一座の興行や春画の密造・密売で荒稼ぎする芸能ヤクザと、それを規制すべく取り締まる幕府隠密とで繰り広げられる捕物(というより処刑抹殺)劇に、市が巻き込まれるという設定です。
春画を取り締まる幕府隠密は「血も涙もない堅物」って感じ。大島渚の猥褻裁判より10年前の作品だけど、ある意味では「表現の自由」をめぐる物語になっている。しかし、春画を描かされている絵師もなんだか「軟派な色男」って感じだし、芸能ヤクザの親分もコワモテというよりは「拝金主義のスケベ」って感じ。どこに正義があるのかよく分からない構図。そして市の立場はひたすら「子供への情」なのですね。
倒れ込みながらの殺陣など勝新の演技は一段と凄まじい。最大の見どころは、最終盤の「正義と正義のぶつかり合い」ですね。
それなりに美しいカットも見られるし、とくに大きな欠点があるわけではないけれど、歌謡ミュージカル風の序盤や子連れ人情劇としての中盤の通俗的な展開は、これといった見どころに乏しい。名作がひしめく大映時代劇のなかで、これが取り立てて傑出した作品とは思えませんでした。それから、オリジナルのせいかリマスターのせいかは分かりませんが、全体的に画面が暗くて、色彩の鮮やかさに欠けたのも不満です。
まいかさん [インターネット(邦画)] 7点(2023-01-23 10:16:14)
その他情報
作品のレビュー数 20件
作品の平均点 7.55点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.80
このレビューの偏差値 41.51
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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