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千と千尋の神隠し のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 千と千尋の神隠し
製作国
上映時間125分
劇場公開日 2001-07-20
ジャンルアドベンチャー,ファンタジー,アニメ,ファミリー
レビュー情報
《ネタバレ》 「トンネルを抜けたらそこは・・」というシチュエーション自体むしろ使い古されたというか、目新しさは何もない設定なのに、ガツガツ食べることで豚に変身する両親とか、正体不明のカオナシとか、水没した中の電車とか、こちらの想定外のアイテムと印象的な場面をもってぐいぐい引き付けていく手腕はさすが。ゲド戦記を読破した今なら、真の名前を失うことは己を失うこと…という設定や、名を持つ竜が出てくることなど、ゲド戦記に大いなる影響を受けていることがわかるのだけれど、当時映画館で見た当時は、ただ引き込まれ、そして最後に素直に感動した。千尋がハクに寄せる想いはまっすぐで切なく、無気力だった千尋の変化と成長は共感を覚える。隠されたものを一つ一つ検証していくと(少女に遊郭で客の体を洗わせるということの是非など)、ただ素直な感動物語…というものとは別のものである、ということもわかるけれど、あざとさを感じさせず観終わった後に清涼感のみ残すことができ、これだけ多くの支持を得るということが宮崎駿という人の力量を示しているようにも思える。この力量をもってして真っ向勝負のゲド戦記が見たかった。
ゴールドベリさん [映画館(吹替)] 6点(2004-07-08 23:04:34)
その他情報
作品のレビュー数 889件
作品の平均点 6.42点
作品の点数分布
0171.91%
1252.81%
2293.26%
3444.95%
4687.65%
510611.92%
612614.17%
713214.85%
814516.31%
911613.05%
10819.11%
作品の標準偏差 2.46
このレビューの偏差値 49.30
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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