Menu
 > 作品
 > ミ行
 > ミニヴァー夫人
 > C・C・バクスターさんのレビュー
ミニヴァー夫人 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ミニヴァー夫人
製作国
上映時間134分
ジャンルドラマ,戦争もの,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
待ちに待った登録作品なので、僭越ながらレビューさせていただきます。第二次大戦中に製作された作品でありながら、明らかに見る側を戦意高揚させようとする場面はかなり少ない。花のコンテストがメイン・イベントである、イギリス郊外の平和な村にある中流家庭を、リアリスティックに描ききっている。これを見て気づいたのは、戦場に行く者だけが戦争の犠牲者ではないということだった。勝った負けたは一切関係ない、国や肌の色が違っても、誰もがなんら変わりない不安と恐怖を抱いていたんだと。だがミニヴァー夫人はそれにも挫けず、夫を息子を戦場へと見送った。家庭を守りながら、日々を待ちわび・・。この映画で伝えたかったのは、ミニヴァー夫人を通して写す、「家族」の肖像だったのかも知れない。悲しい時代だからこそ、残された家族の絆が大事なんだという。それまで相当に「戦争映画」を見て楽しんでた僕は、この映画を機にピタリとそのジャンルを見なくなってしまった。そして「恐いもの見たさ」で見てた自分に嫌気が差した。それくらい衝撃的だった。その後再び戦争映画を見たが、明らかに僕の見方は変わった。悲劇を扱ってはいますが、時代が生んだ巨匠の大傑作です。
C・C・バクスターさん 10点(2004-06-21 01:11:42)
その他情報
作品のレビュー数 14件
作品の平均点 6.29点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
417.14%
5535.71%
6428.57%
717.14%
817.14%
900.00%
10214.29%
作品の標準偏差 1.79
このレビューの偏差値 61.59
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
ミニヴァー夫人のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS