Menu
 > 作品
 > ホ行
 > 北北西に進路を取れ
 > くなくなさんのレビュー
北北西に進路を取れ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 北北西に進路を取れ
製作国
上映時間137分
劇場公開日 1959-09-17
ジャンルアクション,サスペンス,コメディ,アドベンチャー,ミステリー
レビュー情報
《ネタバレ》 ケーリー・グラントの魅力が余すところなく発揮された凄いサスペンスです。何が凄いって、たっぷりの余裕というか、グラントペースのゆるさでしょう。別に正義感や好奇心が強いわけじゃなさそうな彼が、殺される目に遭ったっていうのに、キャプランが滞在しているホテルで調べ物したり、よせばいいのに、国連ビルへ行って殺人犯にされたり(可哀想なタウンゼント氏・・・)、列車では結構エロティックな美女エヴァ・マリー・セイントと初対面でイチャイチャ(・・・いや、確かに隠れる以外することないでしょうが、んな場合じゃないでしょ~!)そして彼女に騙されたと思ったら、なんと敵が揃ったオークション会場まで乗り込んで痴話ゲンカしているし、ここまでメチャクチャやっても違和感なしの、ゆるゆるペースって、さすがケーリー・グラントです。オークション会場では老婦人との会話「あなたは本物のバカよ」「サンキュー」が絶妙でした。
あと、この映画は悪役も魅力的です。ジェームズ・メイソンと若き日のマーティン・ランドーは、同性愛的な感じがして、怖さが増幅されてました。乗り物が多いせいか、話のテンポが小気味いいけど、たった1人を飛行機で銃撃したり、2人が落ちないのが不思議なラシュモア山での逃亡とか、そもそも相手を勘違いする、どこか間抜けな敵とか、なんか沢山あり得なーいと思っていたら、ラストでイヴが「バカみたい」と的を得た発言をしていて、大笑いしてしまいました。やっぱりそうでしたか。そのラストの省略は、最初ちょっと説明不足だと思いましたが、よくよく考えたら、イヴと出会ってからのロジャーは、いつしか目的が3人目の妻ゲットになっちゃってましたし、これでいいんですね。トンネルに入るところがエロティックでした。ところで、あの4人の大統領の石像の中には、最初に出ているにも関わらず、なんとなくヒッチ監督の像もある気がして、思わず探してしまいました。
くなくなさん [DVD(字幕)] 8点(2009-07-15 01:13:43)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 135件
作品の平均点 6.99点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
210.74%
300.00%
475.19%
51611.85%
62619.26%
73223.70%
83223.70%
9128.89%
1096.67%
作品の標準偏差 1.58
このレビューの偏差値 54.01
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
北北西に進路を取れのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS