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《ネタバレ》 ミュージカルやオペラは理屈付きで観ると、ひたすらつまらないものに成り果てますので、この映画のようにご機嫌な気分で歌、ダンス、劇中劇を楽しんだ方がお得です。ただ、そうはいっても、後半の「ブロードウェイ・メロディー」の劇中劇部分は無理やり入れ込んだ感が否めないのですが、それでもジーン・ケリーのこの映画に対するチャレンジ精神は評価できます。シド・チャリシー色っぽいし。半年間、猛特訓したというデビー・レイノルズも努力賞。そして、ドンのキャラクターの魅力を倍アップさせているドナルド・オコナーは影なるもう一人の主役です。トーキー映画制作の裏話や苦労話も楽しいし、マニアっぽいけど、知ってる人には倍楽しい、冒頭の試写会のプレミアショー・パロディも大げさで面白いです。個人的には、偽証経歴で固めまくった過去の場面と、ラブシーンだというのに、どうせ声は聞こえないからと、ドンがリナに文句を言いまくっているシーンが最高でした。あと、社長や監督のキャラクターもさることながら、ハリウッド内幕物をコミカルに楽しませてくれた、リナの存在感は大きいです。リナはこの後、トーキーには生き残れないでしょうが、金持ちのファンを結婚相手に捕まえて、本当に(株)ラモントなんて作ったりして、しぶとく生き残ると思います。
残念なのは大詰めの「ブロードウェイ・メロディ」ナンバーが浮いてしまったことと、話が本編に戻るのが唐突すぎたこと。頭が本編に戻るのにかなり時間がかかってしまいました(汗)。 【くなくな】さん [DVD(字幕)] 8点(2004-06-14 20:43:09)
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