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新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生
製作国
上映時間99分
劇場公開日 1997-03-15
ジャンルアクション,SF,アニメ,シリーズもの,青春もの,リメイク,TVの映画化
レビュー情報
確かに、人類補完計画とは何か、コンタクトとは何か、ゼーレとはどのような組織なのか、使徒はどこから来るのか、などたくさん残った疑問に答えてもらえるのではないかと期待して劇場に足を運んだとすれば、「金返せ、コノヤロー」という怒りがこみ上げてくるのは当然です。、、、、、とはいえ、母なるものの不在、父なるもの(=社会)との対決、という「エヴァ」に一貫しているテーマは、やはり素晴らしい。、、、母なるものの不在→綾波、チサト、アスカいずれとも、シンジは心を通わせることができず、母として自分を包んでくれる存在にはなりえず、実の母もどのように死んだのかも不明。父なるもの→碇司令は常にシンジを抑圧するもので、その意図がどこにあるのか推し量ることもできない。、、、、、そしてシンジ(=見ている我々)は、押さえることのできない不安感を、エヴァが持つ計り知れない力に託して解消しようとする。、、、、、、この劇場版では、二つのシーンが印象的です。一つはチェロソナタから四重奏に変化してゆく音楽。→理解し、融合できないもの同士が、違いをそのままにしてハーモニーを奏でるしかないではないかというメッセージ。二つめが、エンディングにある朽ち果てた(脱ぎ捨てられた)エヴァの造形。→人々と差異を残して調和する道を選んだ時、不安をぶつけたり、全能感を満たしてくれるエヴァという道具は、シンジ(=我々)にはもはや必要ではない。、、、、、、、母なるものを捨て去ることを拒絶する宮崎監督。母なるものを拒絶して父なるものと対決し、社会との融和をはかる庵野氏。どちらの道を選んだら良いのか、私自身の答えはまだ出ていません。
王の七つの森さん 9点(2005-02-08 08:34:07)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 86件
作品の平均点 3.79点
作品の点数分布
01112.79%
11213.95%
278.14%
31315.12%
478.14%
51416.28%
678.14%
789.30%
811.16%
933.49%
1033.49%
作品の標準偏差 2.72
このレビューの偏差値 57.06
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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