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《ネタバレ》 芝居小屋でミュージカルとしてオペラ座の怪人を見たとき、僕は、彼の孤独な心が哀しくて感動し、また見たいと思った。・・・・舞台はパリのオペラ座かもしれないけど、芝居小屋で見ると、その地下にほんとうに湖が広がっているような錯覚を覚え、芝居小屋の地下に広がる空間は、本多劇場にだって、紀伊國屋ホールだって、歌舞伎座にだってあるような気がしてくる。・・・・・芝居小屋で見ると、孤独で醜い怪人は、見ている僕ら一人一人の心に宿っている気がしてくるのだ。だから僕は、この芝居と音楽は大好きだ。そしてストラップには怪人のマスクをつけている。・・・・・・だけど、この映画は二度と見たいとは思わない。芝居小屋で味わえる、全ての良さが、映画では完全に破壊されている。・・・・・なぜ、そんなに過去の出来事として今から切断しようとするのか、怪人の孤独な魂はどこに描かれているのか、私たちが日頃、心を偽り仮面舞踏会を演じているという視座はどこに消えたのか、だいたいおぼれかけて水中から脱出するなんていうカットがどうして必要なのか、、、、ぶつくさ、ぶつくさ。
【王の七つの森】さん [DVD(字幕)] 2点(2006-06-28 23:09:46)(良:1票)
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