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アララトの聖母 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 アララトの聖母
製作国カナダ,仏
上映時間115分
劇場公開日 2003-10-04
ジャンルドラマ
レビュー情報
[好きなところ]----1. 歴史というのは過去と現在の対話の中で成り立つのだという視点がしっかりしていること。2. 税関吏のじいさんと主人公の対話。そしてじいさんが異質なものの存在を承認するところ。カナダの多文化主義の状況が少なからず伝わってくるし、それとアルメニアの問題を結びつけ、現在と過去の対話がはかられるところはさすがだと思った。3. トルコ人総督役と主人公の対話。私たちは過去の文化をどれだけ請け負っているのかについて考えさせられる。4. アララト山のきれいなこと。、、、、、、[嫌いなところ]----1. トルコを告発する姿勢を保っているところ。トルコを告発する映画になってしまうと、この映画の存在価値はほとんどないと思う。2. 音楽に想像力をいまいち感じないところ。3. 原題は「アララト」なのに、「アララトの聖母」という邦題をつけたこと。これはもちろん配給会社の問題で、映画自体に関係はない。、、、主人公の父親も、義妹の父親も死んでしまっている。=父親の不在=神の不在、それを税関吏との対話で、主人公は父の魂=神、を感じたといっている。聖母というのはあくまで神への媒介者にすぎない。母なるものを尊ぶ農耕日本教的発想をこの映画に持ち込むと、大事なところを見誤ってしまう危険があると思う。
王の七つの森さん 8点(2005-03-26 00:02:58)
その他情報
作品のレビュー数 7件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.69
このレビューの偏差値 53.50
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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