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こうのとり、たちずさんで のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 こうのとり、たちずさんで
製作国ギリシア,仏,伊,スイス
上映時間143分
劇場公開日 1992-09-19
ジャンルドラマ
レビュー情報
人と人とを分け隔てるものは様々です。、、、性別(ジェンダー)、氏族、会社、宗教、言語、肌の色、そして国。、、、、もちろん、どれも、全部、人間が決める違いです。その中で、この映画は、国の違い、そしてその境界線を扱っています。しかし、他の様々な違いと、国の違いはどこが違っているのか、そしてどうして国の違いだけを特権化して扱うのか、この映画からは、それが伝わってこないように感じました。、、、、たぶん、国の違いというのが、他の違いとは異なるのは自明のことなのだと、監督が考えているからかもしれません。もしそうだとしたら、だからこの映画は面白くない。、、、、自明だと思うことをこつこつ確かめていかないと、時代を超えた説得力を持つことはできないと私は思います。、、、実際、この映画が作製された時、すでにグローバル化は進行し始め、いまや、多くの場所で国境などボコボコに穴が開いています。そしてギリシア周辺についていえば、いずれはバルカンだけでなく、トルコまでEUに飲み込まれることになるでしょう。ではアンゲロプロスは、国境を形骸化し、人々が自由に行き来することを可能にするグローバル化を手放しで賞賛するのだろうか。
王の七つの森さん 6点(2005-03-02 14:20:11)
その他情報
作品のレビュー数 16件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
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6531.25%
716.25%
8425.00%
9212.50%
1016.25%
作品の標準偏差 1.54
このレビューの偏差値 45.79
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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