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《ネタバレ》 この世界は完結したものではなく、どこかに聖なる穴が空いている、というのは、神話の時代から語り継がれてきたもので、この映画もそれを素材にしています。ただ面白いのは、その穴が誰かの意識に続いているということ。、、、、そして中心的テーマは、ディスコミュニケーションと「私とは何か、私は本当に自由か」ということだと思いました。、、、まずディスコミュニケーションですが、最初の方、キッチンで猿や犬に囲まれているシーンがありますよね。、、猿や犬は、子どもの姿とだぶりませんでしたか。、、、子どもって親にとったら、犬や猿のようにかわいいけど、何を考えているのかわかんないとこあるじゃないですか。、、、また面接の時の会話もディスコミュニケーションそのものです。、、、、とはいえ、徐々にテーマは、私とは何か、ほんとうに私は私として自由に、束縛なく、行動できているのか、といったことに移行してゆくように思えます。日常生活で、例えば、ごめんなさいっていわなきゃいけないと思いつつ、全然違う言葉がでてきたり、誰でも、思うとおりに行動したり、発言したりできないことってあるわけです。クレイグに乗っ取られたマルコヴィッチみたいに。そしてそういうテーマで人形を出して来るというのも、よくある方法です。、、、、、あと、マルコヴィッチの潜在意識を渡り歩くとことかは、漫画『ペット』を思い出させます。また不死の問題とかもちらっと顔を出します。、、、、、、、要するに、いろんなテーマを盛り込みすぎてゴチャゴチャになっちゃったということでしょうか。
【王の七つの森】さん 8点(2005-03-09 22:39:14)(良:1票)
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