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《ネタバレ》 テーマは、許し、癒し、であり、ショーン・ベンは21g分、現代のイエスなのでしょう。・・・・・つまりナオミ・ワッツは、夫と子どもを奪われ、ジャックに対して激しい怒りにとらわれている。ジャックもひき逃げの事件以来、神への不信、この世への絶望にとらわれている。・・・・しかしショーンベンが自らの命を捧げる=キリストの自己犠牲、により、ナオミワッツは怒りから解放され、ジャックも人生に肯定的に臨めるようになる。そして、病院のロビーで二人は、感情をぶつけ合うことなく、同じ空間と時間を分かち合っていることをかみしめるわけです。・・・・・ジャックは人生に肯定的になって家に帰り、ナオミワッツも生まれてくる子どもを楽しみに待つことができた。・・・・そういう最後の数分の、前向きさ、人生への肯定の部分がなんともいえず素晴らしい。・・・・・またショーンベンはイエスの役回りだと考えられますが、現代のイエスは唯一の存在ではなく、私たち一人一人が、21g分だけ、そのようにな神性を必ず分け持っている。私たちは、自らを捧げ21g分の神性を実現することで、ささやかであっても周囲の大切な人達の心の平安をもたらすことができるのです。・・・・・ただ、この細切れ、バラバラカットは、映画に娯楽性を持たせる意図としても、これではやりすぎで、映画の良さをかなり損ねていると思います。前半の方の幾つかのカットは、文脈、意味がわからないために、記憶から直ぐに脱落してしまうからです。最後の数分を見て、高く評価したい気持ちになりましたが、それまでは自己満、くそ映画に思えました。・・・・しかしナオミワッツの演技は素晴らしかった。
【王の七つの森】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-12-19 22:28:17)
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