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歌行燈(1943) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 歌行燈(1943)
製作国
上映時間93分
劇場公開日 1943-02-11
ジャンルドラマ,モノクロ映画,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
今は殆ど失われてしまった日本の伝統的な文化を伝えてくれる、あまりに貴重な映像に、思わず姿勢を正して見ました。(といっても、心の中だけですが、、、えへへ)・・・・・まず宿場の街角で喜多八のひく、三味線、小唄の風情があること、、、。それに能の所作などの折り目正しいこと、、、。そして、人を間接的にしても殺めてしまったという理由で、父が子を勘当し、一切うたいを口にしてはいけないという厳しい処断を下し、子がそれを守るという姿。、、、、西洋風の家族、特にアメリカやイタリアの家族では全く考えられないと思われます。、、、、、伝統的な芸の世界に生まれながら、未熟さ故に親から勘当され世間を放浪するという構図は、溝口『残菊物語』と成瀬『歌行燈』は同じです。映画としての美しさや、人間模様という点では『残菊』、芸や日本の文化の記録としては『歌行燈』なのでしょうか。、、、、ただ『残菊』は、現代の世界にもどこか通じるところがあるようにも思いますが、『歌行燈』の世界は、今とは異質な世界を再現してくれているようで、その点で、強く想像力を刺激されました。
王の七つの森さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2005-09-13 15:17:11)
その他情報
作品のレビュー数 14件
作品の平均点 7.50点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 2.06
このレビューの偏差値 55.88
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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