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望郷(1937) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 望郷(1937)
製作国
上映時間94分
劇場公開日 1939-02-15
ジャンルドラマ,ラブストーリー,モノクロ映画,犯罪もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 1937年の映画だけあって、いかにも古典的な雰囲気が滲み出ています。序盤のカスバの街の解説シーンからして、早くも古典的な感じがして妙に嬉しくなってしまいました。
DVDで再度鑑賞してみて感じたのは、音楽の使い方が上手いということ。この映画で終始バックに流れているアラブ系の民族っぽい音楽や、おばさんが昔歌手だった頃の歌を唄うシーン、ラストのあの映画史上に残るといわれる名シーンのBGMなど、全てにおいて文句のつけようがないくらいのシーンにマッチした音楽ですが、中でもレジスを始末する時の音の使い方が特に印象的でした。 ジュークボックスで銃声をかき消す演出(確かに古臭い?)も私は好きなのですがその後に、ペペが、力尽きたピエロに寄り添うシーンまであの音楽が流れていて、すごく悲しいシーンの筈なのにBGMにあのような派手な音楽が鳴り響いていて、この時代でこんな斬新な音楽の使い方をしていることに衝撃を受けました。
また、終盤でペペがカスバを降りていくシーンも、中盤で一度怒り狂って降りていった時との対比があって実に趣のあるフランス映画らしい穏やかなクライマックスで、このシーンも妙に好きです。波止場まで追いかけてきたイネスが「行かせてやって!」でグッときてしまいますが、その後の「ペペ、許して・・」が本当に切ない。泣けます。アナタは全く悪くない!!!
もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 8点(2004-10-10 15:53:33)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 30件
作品の平均点 6.20点
作品の点数分布
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313.33%
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6516.67%
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作品の標準偏差 1.56
このレビューの偏差値 57.42
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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