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相続人(1973) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 相続人(1973)
製作国仏,伊
上映時間115分
劇場公開日 1973-11-03
ジャンルサスペンス,ミステリー
レビュー情報
《ネタバレ》 ベルモンド、つまり命を狙われる側の人物像は、背景とか新聞社のやりとりとかを出しながら上手く描かれていたと思いますが、命を狙う側のキャラクター設定が確立されておらず、全体的なストーリーに難があると感じました。
ストーリーの後半まで観てみると、恐らくナチスドイツの残党の思惑が絡んでいると思われますが、歴史の知識が浅いために深くは読み取れなかったところはあります。
単純に大企業をつぶすとかそういった漠然とした意図しか感じ取れず、この辺りに改善が欲しかったところです。
ただ、枝の部分は総じて良いシーンが多く、序盤の麻薬入りの鞄のトリックは斬新で、ここでこの映画に対する期待感が増した感じはありました。
会議のシーンで、親父のイニシャルHC(Hugo Cordell)が刻まれた椅子に座るのを躊躇する仕草で感情を表現したりするところや、肖像画が次々と落ちて狙われていることに気付くシーンも芸術的な感性を感じますし、何と言っても最後の空港のロビーに向かうベルモンドと新聞が印刷されていくモーションのクロスカッティングは緊迫感絶大で凄く引き込まれました。
最後の最後、エンドロールで複数アングルのリプレー映像は完全に蛇足。
もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 5点(2021-05-21 00:34:33)
その他情報
作品のレビュー数 2件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.00
このレビューの偏差値 40.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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