Menu
 > 作品
 > カ行
 > 顔のない眼
 > もっつぁれらさんのレビュー
顔のない眼 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 顔のない眼
製作国仏,伊
上映時間90分
ジャンルホラー,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 まず、クリスティアンヌの仮面を外した顔を出さないのがいい。それによって、見る側の想像力を駆り立て、より恐怖心が増すように描いたのが功を奏したのだと思う。
そして、この映画一番の注目ポイントは、何といっても女優エディット・スコブの天才的な演技力であると断言したい。眼の動きと立ち振る舞いだけで心に傷を負った少女の心情を完璧に表現し切っている!ここまで演じられる役者はそうはいない。途中、素顔で演じる場面もあるのだが、この時の顔がまたそれまでにイメージしていた顔とピッタリ重なって、本当に適役というに相応しい演技だった。
全体的に面白い映画なのだが、オープニングでのやや明るい調子の音楽がマッチしていなかったのと、終盤での警察の立ち入りの場面で、実験台の女が眼を覚ましそうになっている映像をカットバックで入れればより一層の切迫感が生まれた筈だけに、惜しいと思う。
最後、手術台の女を逃がし、ルイーズを刺し、自分のために実験台になった動物たちを解放して出来る限りの罪滅ぼしをしたクリスティアンヌ。そして、彼女は森の中へ歩き出す。恐らく、自殺を図るのだろう。わずかの救いも感じられない映画だけど、こんな悲しい映画もたまにはいい。
もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 8点(2006-07-04 00:52:58)
その他情報
作品のレビュー数 20件
作品の平均点 6.60点
作品の点数分布
000.00%
115.00%
200.00%
300.00%
4210.00%
5210.00%
615.00%
7630.00%
8735.00%
915.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.88
このレビューの偏差値 53.95
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
顔のない眼のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS