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《ネタバレ》 感動はなかったけど、話には入り込むことができ、素直に面白く感じられました。
正直のところ、アメリカ映画臭がする映画はそれだけで避けていたのですが、これはドンパチ系でもなく星条旗バンザイ系でもなさそうだったので観てみましたが、こんな“アメリカ映画”もあったかと軽く驚いた気がします。 映画には万国共通の未来永劫に通ずる普遍性が必要と考える自分にとって、アメリカ野球界の八百長事件という限られた地域の限られた時代の人にしか知られていない事を題材にしたりするところなどが減点材料になってしまいます。 映画のコンセプト的には、野球を題材にする必要は特になくて、また、スポーツである必要すらなく、要は世代を越えて永遠に愛されるもの、それは音楽だったり芸術だったり何かのコレクションとかでもいい訳です。勿論、映画でも。 映画大国アメリカで最も人気のあるスポーツがたまたま野球だった。もしくは、野球が最も盛んな国アメリカが、たまたま映画製作においても大国であったという事なのでしょうかね。 一番感動したと言われているキャッチボールのシーンですが、父親が生きているところがストーリーに出てくればラストシーンでも感動できたのかもしれませんが、ナレーションや会話の一環で語られるだけなので、出てきたときの妙な違和感があります。思い出のような無形のものを形あるものとして映像に出すことの難しさがあり、原作を映画化したときの違和感とかと同じ感覚ではないでしょうか。後光を当てるとかで、父親の表情をハッキリ出さない方が良かったのでは・・・。 このキャッチボールという動作は、言葉を用いることなく出来るコミュニケーション手段であるため、一見説明不足で不親切かもしれませんが、その分おのおのが自由な気持ちで鑑賞でき、結果として多くの人に感動を与えるのだと思います。 子供でもできるシンプルさがあり、お互いの顔を見ながらできるので、何とも絵になるコミュニケーションですね~。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-02-20 11:17:00)
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