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二十四時間の情事 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 二十四時間の情事
製作国仏,日
上映時間91分
ジャンルドラマ,ラブストーリー,戦争もの,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 冒頭、砂なのか灰なのかも分からないようなものにまみれながら抱き合うワンカットから、情事に耽るシーンに重ね合わさるところで、早くも特異な雰囲気に包まれます。
出会いのいきさつには触れられてませんが、男の方は被爆によって家族を亡くしていて、また、女の方も戦争によって心に深い傷を負っているようで、お互いに何か通じるものがあったという感じでしょうか。
けど、それはただ単に傷を舐め合うだけで、双方どちらにとってもいいことなんかないんじゃないか。理屈ではそう思うけど、やっぱり離れられないわけで、もし仮に離れられたとしてフランスに帰ったなら、何年後かには忘れてしまうのではないかという不安や恐怖があったのかもしれません。
忘れれば、しばらくの間は楽になれるのかもしれませんが、忘れること自体が凄く罪な事。記憶に残し、咀嚼し、ケリをつけることは大きな痛みを伴うけども、逃げてはいけないのだと言っているような気がしました。
もし、彼女があのまま本当に日本に残るとしたらどうなるんだろう。
偶然出会ってしまった二人、そして、原爆を投下したアメリカと計り知れない悲しみを負わされたヒロシマ。
皆、過去に折り合いをつけて生きていかなければならない、そういう映画だと思いました。
もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 7点(2010-01-04 04:33:35)
その他情報
作品のレビュー数 18件
作品の平均点 6.11点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.91
このレビューの偏差値 52.43
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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