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私は職場で新しい後輩が入ってきたりすると決まって映画の話をすることにしている。こんな感じで質問する「ねぇ○○君、いつもどんな感じの映画を見る?」。どのようなジャンルの映画を観るかで”人”という存在そのものを判断しているわけではないけどなんとなくな性格は分かってしまうような気もする。ふと思い出したのがこの作品を”面白い”と私に推薦した後輩がいたのでした。ちなみに私はビデオで1回、テレビで一回観たことがあったけど観てないふりをして「へぇ~俺それ観たこと無いなぁ、どんな感じの映画?」と聞き返してみた。彼は私に対してその面白さを搾りに搾りとって伝えたつもりだったけど”面白い”と豪語した割にはイマイチ私にその面白さを表現しきれていなかったようだった。それでも私は別に”面白さ”を表現出来なかった彼を責めることはしなかった。この『トータル・フィアーズ』という作品自体から面白さという”表現を著すこと”が難しかっただけなのだ。まったくもってものすごい作品を私に推薦したものだとある意味感心してしまった。ちなみに私からこの後輩には『ゴッド・ファーザー』を薦めておきました(妥当な線ですよね?)。そして、その後輩がゴッド・ファーザーを観たあとに感想を言いにやってきて「いや~すごい面白かったです。ありがとうございました」と感謝されました。でも私はなんとなく「ああ良かったね」ぐらいしか声をかけれなかった覚えがある。なぜなら私が思うに彼にとって『トータル・フィアーズ』と『ゴッド・ファーザー』は同列ぐらい面白かったのだろうかと考えると複雑な想いで彼の「面白かったです」を受けとめなければならなかったから・・・。人の感性とは計り知れない何かがあると実感した日でした。
【tetsu78】さん 3点(2004-06-12 22:41:16)(笑:2票)
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