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猿の惑星 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 猿の惑星
製作国
上映時間112分
劇場公開日 1968-04-13
ジャンルサスペンス,SF,アドベンチャー,シリーズもの,小説の映画化
レビュー情報
このシリーズは小学生の時にハマってしまいました。だって「猿」の「惑星」ですよ。シンプルかつ気になって仕方ないタイトル。親と行ったビデオ屋で思わず興味を引かれてしまい、子供ながらシリーズを一気に見てしまいました。しかし紛らわしいタイトルのために順番がわからず、4→2→3→5→1というすばらしい順番で見てしまいました。「征服」という男を刺激するタイトルに引かれて「4」をまず見てしまい、その後はもう手当たり次第。結局「1」を最後にするという豪快な見方。当時、私の頭にあったシリーズものは「ランボー」や「ダーティハリー」など順番があまり関係のないものばかりだったので、「猿」に関しても順番を考えずに手をつけてしまったんです。親はなぜ止めてくれなかったんでしょう。ま、当時からやっぱり「1」が飛び抜けてると思いました。「1」は恐怖に溢れています。徹底したイジメに遭うテイラーが悲惨で仕方なく、しかも猿の世界に入りこんでしまった以上、そしておまけに同胞である人間との意思疎通ができないとくれば、死ぬまでストレンジャーとして迫害にさらされ、孤独に生き続けるしかないわけです。ゴリラによる暴力や、オランウータンによる言葉の封殺もダイレクトに怖かったです。「自分がテイラーだったら」と思うと、もう絶望的な気持ちになりましたよ。やっぱりこれは極めて完成度の高い寓話ですね。現実の自分を重ねあわせて見られる物語、そしてそこからダイレクトに感情を刺激される物語というのは、なかなかに立派なものですよ。しかしSFだと思って見ると、「おもいっきり英語をしゃべってるのになんで気付かないんだ」「なんで人間がバカになったのか」「短期間で猿がここまで進化するものか」など、子供心にもアラが気になります。一発アイデアをすばらしいテクニックでギリギリまでひっぱりきった名作ですね。続編もそこそこに頑張ってると思います。DVDのドキュメンタリーでは、肝心のスタッフでさえ続編に関してはあきれ顔で話してるのは笑いましたけど。ちなみに「1」の裁判で、3人(3匹?)の裁判官が「見ざる、聞かざる、言わざる」を決め込むシーンがありますけど、監督のシャフナーは東京出身なので、やっぱりあれはアレなんでしょうか。
ザ・チャンバラさん 8点(2004-09-26 04:14:59)(良:2票) (笑:5票)
その他情報
作品のレビュー数 363件
作品の平均点 7.59点
作品の点数分布
000.00%
110.28%
200.00%
351.38%
492.48%
5184.96%
64412.12%
77821.49%
810127.82%
97420.39%
10339.09%
作品の標準偏差 1.56
このレビューの偏差値 51.68
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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