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ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝
製作国米,独,中,カナダ
上映時間112分
劇場公開日 2008-08-16
ジャンルアクション,ホラー,サスペンス,アドベンチャー,ファンタジー,シリーズもの
レビュー情報
《ネタバレ》 『インディ・ジョーンズ』の新作に合わせてのシリーズ復活、おまけに同年開催の北京五輪に因んで舞台は中国という商業的打算の塊のような本作ですが、出来は想像通りでした。バカバカしいストーリーにVFX満載のアクション、良くも悪くもシリーズの個性をきちんと継承した内容となっているのです。前作までの舞台だったエジプトをあっさり捨ててもなお『ハムナプトラ』として成立していることが驚きで、このシリーズにおいて設定やストーリーとはあってないようなものであることを再認識させられました。その分、見せ場は特盛大サービス状態です。主人公達の窮地を救う雪男、キングギドラに変身する始皇帝、兵馬俑vsミイラ軍団の大戦争、この突き抜けたバカさ加減には大いに楽しませていただきました。これぐらいやってこその『ハムナプトラ』です。娯楽作を多く手がけるロブ・コーエンによる演出は抜群の安定感で、速すぎず遅すぎず見やすいテンポを終始維持しています。役者としての達成感はゼロに近い仕事にあって出演者達は楽しげに役柄を演じており、本作の関係者は皆、期待される仕事を十分にこなしていると言えます。。。
問題なのは、『ハムナプトラ』というコンテンツの賞味期限が完全に切れていたということです。90年代末に登場したハムナプトラの魅力とは、CGという新しいツールを用いて古き良き冒険活劇を甦らせたという点にあり、CGによる映像そのものが観客を動員する力を持っていた時代だからこそヒットした作品でした。しかし、現在ではアクション映画にCGを用いることは当たり前であり、見せ場をどうやって面白く撮るか、見せ場以外の部分をどう充実させるかという、脚本力や演出力を問われる時代となっています。CGによる見せ場の連続を売りとしていた『ハムナプトラ』にとって、これは非常に厳しい状況であると言わざるをえません。おまけに、過去と同一メンバーで製作されたこと自体に意義のあった『インディ4』と違って、このシリーズに骨董品としての価値があるわけでもなく、結果は単なる時代遅れのアクション大作。数あるコンテンツの中で、なぜユニバーサルは『ハムナプトラ』をチョイスしたのだろうかと不思議で仕方ありません。。。
最後に、吹き替えはどうにかならんもんですかね。話題作りのためとはいえ下手すぎるでしょ。作品をぶち壊さない程度の品質を維持することは、映画を扱う業者さんの義務だと思います。
ザ・チャンバラさん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2012-11-23 21:57:34)
その他情報
作品のレビュー数 64件
作品の平均点 4.69点
作品の点数分布
000.00%
111.56%
246.25%
3914.06%
41523.44%
51421.88%
61421.88%
769.38%
811.56%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.50
このレビューの偏差値 51.39
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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