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ラブ & ドラッグ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ラブ & ドラッグ
製作国
上映時間112分
劇場公開日 2011-11-19
ジャンルドラマ,ラブストーリー,コメディ,医学もの,実話もの,ロマンス,エロティック
レビュー情報
《ネタバレ》 アン・ハサウェイのキャリアコントロールの巧さには、つくづく驚かされます。『プリティ・プリンセス』のヒットで名を売ったものの、強力なライバルがひしめくラブコメの世界ではすぐに行き詰まり、早々にキャリアは低迷しました。しかし、『ブロークバック・マウンテン』でスパっと脱いだことで再度注目を集め、ラブコメにとどまらないフィールドを獲得するに至りました。そして、『ブロークバック~』以後の安定軌道から更なる高みを目指して出演したのが本作なのですが、ここでも予想以上の脱ぎっぷりの良さで高い評価を獲得し、後の『ダークナイト・ライジング』や『レ・ミゼラブル』につなげています。普段はセクシーを売りにしていないものの、裸が高く売れるタイミングでは躊躇せずこれを武器として使うという判断力の的確さと思い切りの良さ。長期のキャリア形成に失敗したかつてのスター達(ジュリア・ロバーツ、メグ・ライアンetc…)にとっては、羨ましくて仕方がない資質だと言えます。。。
本作は難病ものであることを徹底的に隠し、エッチなラブコメという先入観を持つ観客に対して、後半パートでショックを与えるという方向での宣伝戦略をとっていました。そのため、原作としてクレジットされているノンフィクションも隠れ蓑に過ぎず(原作にマギーは登場しない)、営業マンのサクセスストーリーを期待して観ると、少なからずガッカリさせられます。では、難病ものとしてはどうかというと、こちらでも微妙でした。本作が提示するテーマには、実に深いものがあります。「いま現在愛しているとはいえ、以後何十年にも渡って苦しい介護をせねばならない相手に対して、自分の人生を捧げるという決断ができますか?」という難題を観客に対して問いかけているのです。主人公・ジェイミーとマギーの間には、愛だけでは乗り越えられない大きな壁がいくつも立ちはだかっています。ジェイミーはその壁の前で立ちすくみ、一度は負けてしまうのですが、それでも最終的にはマギーを抱え込むという決断を下します。その物語は美しいのですが、果たしてこの映画は、介護の苦しさについてきちんと描いているだろうかという点で、私は違和感を覚えました。この映画の作り手は「綺麗事ではない」と何度も何度も繰り返しながらも、結局のところ、汚い部分・苦しい部分を観客に見せていないのです。これでは、底の浅い感動作止まりではありませんか。
ザ・チャンバラさん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2013-11-17 02:43:17)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 23件
作品の平均点 6.39点
作品の点数分布
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5521.74%
61252.17%
728.70%
814.35%
928.70%
1014.35%
作品の標準偏差 1.34
このレビューの偏差値 47.83
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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