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オール・アバウト・マイ・マザー のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 オール・アバウト・マイ・マザー
製作国スペイン,仏
上映時間101分
劇場公開日 2000-04-29
ジャンルドラマ,同性愛もの
レビュー情報
序盤、マヌエラが息子を失うマドリードのパートは非常に素晴らしかったです。この監督さんは人間の描き方が巧く、彼女の悲しみが痛いほどに伝わってきます。また、エステヴァンという本作においてキーとなる人物を、短時間の登場ながら印象に残るよう描いていることにも感心しました。しかし舞台がバルセロナに移ると、途端に感情移入しがたくなります。ゲイが女性と関係を持ったり、修道女が避妊もせず成り行きで男と寝たり、有名女優が昨日今日会ったばかりの他人を付き人として雇ったり、マヌエラが息子の死の原因となった女優と何事もなかったかのように親しくしたりと、目の前で起こっていることにいちいち疑問符が付いてしまうのです。重いドラマがどんどん軽くなっていき、最終的には母を失った子供を引き取ることで、かつて失ったエステヴァンの代わりができましたというハッピーエンドも、やっぱりよく理解できませんでした。また、出てくるのが女性かゲイばかりなので、男の私には彼女たちの会話や行動の面白さがイマイチ伝わらなかったのも問題でしょう。「たぶんこの演出は巧いんだろうな」と思いながらも、心には入ってこなかったという感じです。外国の人が「男はつらいよ」や「釣りバカ日誌」を見ると、たぶんこういう印象を持つのだろうという感じです。おすぎは絶賛しても、私には一生良さのわからない映画だと思います。
ザ・チャンバラさん [DVD(吹替)] 5点(2009-08-07 21:43:36)
その他情報
作品のレビュー数 137件
作品の平均点 6.02点
作品の点数分布
010.73%
110.73%
242.92%
3118.03%
41510.95%
52014.60%
62316.79%
72921.17%
82115.33%
964.38%
1064.38%
作品の標準偏差 2.03
このレビューの偏差値 47.53
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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