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《ネタバレ》 公開当時にも鑑賞したのですが、その際には、他の出演者の演技力と釣り合っていないことや、そもそも弱い男には見えないことから、本作におけるスタローンはミスキャストだと思いました。しかし、現在になって作品を再見すると印象も随分と変わるもので、これはこれでなかなか良いキャスティングだなと納得できました。演技派として名高い俳優の中に、むしろ大根役者として知られるスタローンを放り込んだこと自体が、彼が演じるフレディというキャラクターの立場を表現しているようです。。。
警官が多く住んでおり、犯罪が起こりようのない街、コップランド。その治安を守る保安官はそこにいるだけの存在であり、住民の警察官達からは見下されています。不慣れな社会派サスペンス映画において木偶の棒となり、終始、周りの演技派俳優達に圧倒されまくるスタローンは、警察官に囲まれてバカ扱いされるフレディと同じ立ち位置にあるのです。デ・ニーロやリオッタから早口で煽られても、それに言い返すことのできないフレディの姿は、俳優として行き詰まりはじめていた当時のスタローンと重なります。。。 そんなスタローンが、ラストでは得意の銃を握り締め、彼をさんざんバカにしてきた演技派俳優達をブチ殺しにいきます。ここに来ると映画は完全に西部劇の雰囲気となり、監督もノリノリ。「俺の特技はこれなんだ!覚えとけ!」と言わんばかりにスタローンがショットガンをぶっ放す場面では、拍手喝采したくなるほどのカタルシスが得られました。レイ・リオッタの参戦にも燃えた。社会派サスペンスはどうなってしまったんだという点はこの際置いといて、これはこれで良しとしましょう。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-09-20 01:19:56)
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