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穴(1960) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 穴(1960)
製作国仏,伊
上映時間124分
ジャンルドラマ,サスペンス,刑務所もの,モノクロ映画,犯罪もの,実話もの,小説の映画化
レビュー情報
ジャック・ベッケル監督、原作と脚本はジョゼ・ジョバンニ。
問題はジョゼ・ジョバンニという人です。
映画監督、脚本家、小説家として才能あふれる人なのですがこの人、
それ以前は相当な悪で死刑判決を受けた後、恩赦で辛うじて死刑を免れたという経歴を持つ人です。
で、本作で描かれる脱獄作戦のメンバーの1人でもあったという。どうりでリアルな訳です。
音楽が全く使われていない。徹底してエンターテイメント性を排した作りとなっていますが、
緊張感が一本の線で繋がっているかの如く最初から最後まで全く途切れない。
音楽が使われていないかわりに、無音の中に響くトンネルを掘る音、鉄格子を切るノコギリの音。
これがサスペンスを盛り上げるどんな音楽よりも効果的に作用しています。
冒頭に追加で脱獄メンバーに加わる若者以外は、他のメンバーに関しては名前以外何も明かさない。
しかしこの若者だけは全ての事情が冒頭で明らかにされます。
これが最後の最後になって効いてくる終盤のドラマの展開の見事さにも唸らされる作品です。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2019-09-08 21:12:40)
その他情報
作品のレビュー数 100件
作品の平均点 8.12点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.52
このレビューの偏差値 53.78
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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