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ストックホルム・ケース のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ストックホルム・ケース
製作国カナダ,スウェーデン
上映時間92分
劇場公開日 2020-11-06
ジャンルコメディ
レビュー情報
ストックホルム・シンドロームという言葉が生まれるきっかけとなった1973年のストックホルムの銀行強盗事件を基にした作品。
事件の発端から犯人逮捕と人質解放まで、登場人物のキャラクターは分かりませんが、筋書きはある程度事実に沿っているのだと思います。
2人組の犯人、人質の女性行員との奇妙な連帯感。「狼たちの午後」を思い出す空気もありますが、
「狼たちの午後」のパチーノと同じく、本作で主犯を演じたイーサン・ホークがあまりにも素晴らしい。
醸し出す憎めない感や人間味。時にコミカルですらありますが、一方でサスペンスとしての空気も崩さない絶妙のバランスで演じている。
彼のその演技には、実際にこんな風に犯人と人質の間に奇妙な連帯感が芽生えていったのかと思わせる不思議な説得力があります。
もう1人の主役である、極限状態の中で次第に犯人に対し好意を抱く人質の女性行員を演じたノオミ・ラパスの静かな熱演も光る。
ハッピーエンドということでもないが、命を落とす者も無く、この手の映画にしては鑑賞後の後味も悪くない。不思議な味のある作品です。
とらやさん [DVD(字幕)] 7点(2021-07-27 21:15:17)
その他情報
作品のレビュー数 7件
作品の平均点 6.43点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.73
このレビューの偏差値 60.77
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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