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芙蓉鎮 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 芙蓉鎮
製作国
上映時間165分
劇場公開日 1988-03-26
ジャンルドラマ,ラブストーリー,政治もの,歴史もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 文化大革命の嵐が吹き荒れる時代、美人で働き者と町の人々から評判の女性とウスノロ秦と蔑まれながらも淡々と生きていくインテリ男の2人の男と女が批判されることになる芙蓉鎮という町の人間模様が迫力ある力強いタッチで描かれています。誇りを失わず辛い時代を生き抜いた2人の男と女、そして嫉妬心と出世欲に心を支配されたかのような芙蓉鎮の文革の指導者の女性とその指導者に媚びへつらい、文革を背景に出世していく男を通して人間の持つ強さと弱さ、人間の心の美しい部分と醜い部分、また芙蓉鎮の人々が文革の掲げるスローガンの下、時代の渦に飲まれていく群集心理の恐ろしさ、個々の一人に返った時に見せる優しさといった人間の描写が実に見事でした。時代に翻弄された男と女が互いに愛し合うに至る過程の見せ方も素晴らしく、ラストは一応ハッピーエンドですが、多くの人々を犠牲にし、生き抜いた人々の心にも大きな傷跡を残した文革とは何だったのか?厳しい問題提起でもあるように感じました。
とらやさん [DVD(字幕)] 10点(2009-01-17 13:50:45)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 10件
作品の平均点 8.10点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.51
このレビューの偏差値 58.30
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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