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二人のロシア人捕虜と彼らを監視するチェチェンの村の人々の、紛争の真っ只中にある人間模様を通して見せる素晴らしい反戦映画でした。台詞も少なく淡々とした彼らの日々の描写の中に国家対国家、民族対民族などという垣根を越えた人間対人間の本来、人が持つ温かさとそれでも戦争を続ける愚かさが見事に描かれています。そんな戦争の中の一人の人間対人間と国家対国家を対比して見せるラストシーンからは作者の人間と戦争に対する深く様々な思いが感じられます。中盤の二人のロシア人捕虜の会話「そんな、殺すなんて・・・」「仕方がない。それが戦争だ」という個人ではどうにもならない戦争への思いが伝わってくる台詞がラストシーンと共に鑑賞後も強く印象に残っています。
【とらや】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-03-18 22:32:28)
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