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バタフライ・エフェクト/劇場公開版 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 バタフライ・エフェクト/劇場公開版
製作国
上映時間114分
劇場公開日 2005-05-14
ジャンルドラマ,サスペンス,SF,シリーズもの
レビュー情報
《ネタバレ》 人を好きになるということは人間関係に濃淡をつけることだ。好きな人と、好きではない人の間に線引きをすることだといってもいい。主人公が最終的に選んだ「最も大切な人と関わらない生き方」とは、この「濃淡をつけるという仕方で人を好きになること」を拒む生き方だといえる。記憶の作り変えが教えるのは、今生きている世界が偶然の産物だということ。そのことから今の世はかけがえないと考える人もいるだろう。しかし、大切な人を好きになることが偶然だとしたら、そのことに人間は耐え切れるか? 偶然だからこそ運命的なのかもしれないが、そんな空虚な理論的運命では人は生きれない。リアルに実感できる運命が必要だ。こんな風に、人間関係の濃淡付けに必然的な理由や意味合い(運命)が見いだせないとき、明晰な知性が選ぶのは「人間関係に濃淡をつけない」生き方ではないか? 「記憶を作りかえる能力」を「想像力」に置き換えれば、この映画の主題は全ての現代人にも通じる。思いのほか深い傷跡を残して。
wunderlichさん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-20 00:43:11)
その他情報
作品のレビュー数 313件
作品の平均点 7.50点
作品の点数分布
000.00%
110.32%
210.32%
341.28%
482.56%
5154.79%
63310.54%
77724.60%
89730.99%
95818.53%
10196.07%
作品の標準偏差 1.51
このレビューの偏差値 52.20
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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