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ロスト・イン・トランスレーション のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ロスト・イン・トランスレーション
製作国米,日
上映時間102分
劇場公開日 2004-04-17
ジャンルドラマ,コメディ,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 この映画の2人の主人公の間にはいくつかの大きな断絶がある。まず年齢の断絶。そのためなのか、おそらく最後まで二人は互いを性的な存在として意識しなかったと思う。それと身長の差。シャーロットの背が低すぎるというハリスの言葉どおり、傍から見ても二人はかなり不似合いである。もちろん、互いに既婚者という制度的な制約もある。あとは時間の制約。二人とも東京にいつまでもいる訳ではない。帰国すればお互いに別々の場所に住んでいる。ハリスは大人だから、シャーロットは哲学畑の人だから、あらゆることに距離をもって接することに慣れている。二人の間の断絶は、一瞬だけ乗り越えられ、再びその断固とした姿を現わす。この監督はその一瞬を鮮やかに映している。二人が一瞬放つ光の後ろには、完全に個々の人格の匂いを消され背景化した日本人たちが闇として群がっている。 この映画はいろいろなことを聞かせてくれた。
wunderlichさん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-03 11:48:09)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 194件
作品の平均点 5.79点
作品の点数分布
031.55%
152.58%
273.61%
3157.73%
4199.79%
52311.86%
64724.23%
73518.04%
82110.82%
9168.25%
1031.55%
作品の標準偏差 2.13
このレビューの偏差値 52.65
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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