Menu
 > 作品
 > ミ行
 > ミクロの決死圏
 > 合言葉は埜波と軍曹/埜波(のなみ)さんのレビュー
ミクロの決死圏 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ミクロの決死圏
製作国
上映時間100分
ジャンルサスペンス,SF,アドベンチャー,ファンタジー,医学もの,特撮もの
レビュー情報
「人間はミクロ化するとバカになる」と言う話をなんかの本で読んでしまったためか、幼い頃に感動したミクロ化も、今となってはさほど驚きはなく、むしろB級の臭いすら感じられた。映画内では、ミクロ化の科学的(っぽい)根拠は曖昧なままだったのもそれを後押しした。それでもこの映画に価値があると思うのは、まさに人体を内部から解剖したようなリアリティと、それをCGのない時代に映像化したその意欲。潜水艦の目の前をぷにょぷにょ動く赤血球、それこそがこの映画の最大のサプライズ。あの質感を、CGでどれだけ再現できるだろうか?CGのおかげで様々な映像が可能になったけど、例え今見るとちゃちな感じでも、確かに目の前にあるような「実物感」はやはりCGではパーフェクトに再現できないと思う。さらに付け加えるなら、ミクロ化は科学的根拠は乏しいものの政治的背景が見え隠れしていて、それが物語のサスペンス性を盛り上げている。考えて見れば、この映画が製作されたのは冷戦真っ只中の時代。「インナースペース」よりも見応えあるのも納得。ところでこの映画のミクロ化のアイディアは、後年様々な日本のマンガにも影響を及ぼしている。「スモールライト」もそうだけど私なんかはアラレちゃんの「デカチビ銃」を思い出す。あれも後で1時間後にもとに戻るという設定になったんだよなあ。その功績もたたえて、この点数。(実を言うと、この映画をまた見ようと思ったきっかけはケロロ軍曹でした(笑)体の中に入るお話があったんだよ~!)
合言葉は埜波と軍曹/埜波(のなみ)さん 9点(2004-06-23 22:24:49)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 99件
作品の平均点 7.08点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
211.01%
322.02%
433.03%
51111.11%
61010.10%
73535.35%
81919.19%
91111.11%
1077.07%
作品の標準偏差 1.63
このレビューの偏差値 57.21
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
ミクロの決死圏のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS