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《ネタバレ》 「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ。」春のこのセリフをそのままこの映画に送るべきというか。伊坂作品ってユーモアのオブラートで包まれてはいるものの、実は内容自体は結構エグくって、またそこんトコが妙味なワケなんですが、本作は何故か“伊坂節”をあえて封印したかのような雰囲気。ちょっと“普通のハードなサスペンス映画”になっちゃったなぁ~、と俺はその辺り物足りなく感じました。
それと、原作を読んだ時の実父のイメージは“嫌な感じの色男”(ホメてます)北村一輝だったので、渡部さんはちょっと上品だったなぁ~(苦笑)。とは言え…“夏子さん”を怪演した吉高さんをはじめ、主演の岡田&加瀬兄弟と、ヅラは大笑いだったけど小日向さん鈴木京香さんの好演もあって点数は甘めで…。それと夜中の二段ベッドでの「ファンタグレープ!」のシーン…思わず泣かされちゃいました…。あの子役二人も良かったですね。 (追記)原作と違って最後の事件現場は昔住んでいた家。あれならいくらなんでも警察も気付くわ!というコトは…原作と違ってやはり春は捕まって司法の裁きを受ける…というのが映画版の解釈だと思います。だからこそビジネスホテルの鬼軍曹フロントは、映画には出てこなかったンんだと思います。俺は原作では春が軍曹にシメられるコトで“罪と罰”は終わりだと思っていますから…。 【幻覚@蛇プニョ】さん [地上波(邦画)] 7点(2013-02-19 10:31:21)
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