| 作品情報
レビュー情報
陰惨なサスペンス映画。非常に見応えのある映画だと思う。禍々しい猟奇的な殺人現場、雨ばかり降っている陰鬱な街など、不安感や緊張感ばかりを駆り立てる演出もよい。キリスト教だかなんだかで言われる「人間の七つの大罪」をテーマした連続殺人事件が、あのような形で完遂されて絶望的に映画が終了するというのは、全く思い切った、見るものを沈痛な気持ちにさせる、見事なエンディングだと思う。公開当時、私はこの映画をそのときつき合っていた彼女と見に行ったのだが、この絶望的なエンディングで二人とも泣きそうなほどブルーな気分になってしまった。当時「ベイブ(かわいい豚のやつ)」も同時期に公開していたので、この「セブン」の後にハシゴして「ベイブ」を見て、かなり心が救われたのを覚えている。これは余談として、「セブン」はサイコサスペンスの傑作といってよいかと思う。強烈なサスペンス映画を見たい方で、精神的に安定している方にはお勧めします。
【ishikawa】さん 8点(2004-06-27 11:01:18)
その他情報
|
© 1997 JTNEWS |