Menu
 > 作品
 > フ行
 > フューリー(2014)
 > 田吾作さんのレビュー
フューリー(2014) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 フューリー(2014)
製作国英,米,中
上映時間134分
劇場公開日 2014-11-28
ジャンルアクション,ドラマ,戦争もの
レビュー情報
《ネタバレ》 戦車部隊を中心に描いた戦争映画は近年のメジャー作品としては新鮮であり見応えがあった。本作はB・ピットが優秀な車長ウォーダディを好演しているわけだが、ストーリーは新米副操縦手ノーマンの視点でも描かれており、意図的かどうかわからないが、他の搭乗員を含め登場人物の掘り下げはほとんど行われていないため、どの人物にも感情移入しにくい。強いて言えば、敵を殺すことに何の躊躇もなくキリスト教にも懐疑的と思われたウォーダディが、実は敬虔なクリスチャンだった事が終盤ほのめかされる程度だ。本作はそういう人間ドラマより、むしろ戦場の描写をよりリアルにすることにより、戦争の悲惨さを淡々と描いているようも思えた。特に最初はドイツ兵に銃口を向けられなかったノーマンが戦場で変貌していく様、そしてドイツの街に侵攻した兵士達の傍若無人な振る舞いとウォーダディの清廉な振る舞いの対比が戦争の悲惨さを雄弁に物語っており、「プライベートライアン」とも通じるメンタリティーを感じた。最後の十字路の戦いは「ここが死に場所」と腹を決めたウォーダディの姿が「300(スリーハンドレット)」のレオニダス王に重なってみえた。
田吾作さん [DVD(字幕)] 7点(2015-04-30 11:34:31)
その他情報
作品のレビュー数 80件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
222.50%
322.50%
4911.25%
51316.25%
62328.75%
72126.25%
878.75%
922.50%
1011.25%
作品の標準偏差 1.51
このレビューの偏差値 54.40
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
フューリー(2014)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS