Menu
 > 作品
 > エ行
 > es[エス](2001)
 > 田吾作さんのレビュー
es[エス](2001) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 es[エス](2001)
製作国
上映時間119分
劇場公開日 2002-06-22
ジャンルドラマ,サスペンス,刑務所もの,実話もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 まずこのストーリー全てが実話ではない。映画としては面白い題材だが、この作品のストーリーはタチの悪い状況下における、タチの悪い奴らによる、タチの悪いケンカに過ぎないのでは。実際はどんな人格をもった人間が各グループを構成するか、なかんずくどんな人がリーダー格になるか、にも大きく左右されるものだし。この作品の場合、派手にケンカをしかけた主人公の無分別な行動が全ての引き金になっているのが興ざめ。看守チームが実験室を占拠するあたりからの暴走は現実にはありえないと思ってしまうから、ここも興ざめ。しかし「牛乳残すな!」のところでプレスリーおやじがリーダーに「ちゃんと言うことを聞かせた方がいい」と言われ、しばし考え込み、主人公に初めて罰を与えに行くくだりなどは、人間心理をよく描いてはいると思う。ともあれ何より私がインパクトを受けたのはこの映画の内容以上に、(ここのレビューにもあるように)この映画を観た多くの人々が、このいささか大げさなストーリーにある種のリアルさを感じていること、つまり自分自身も置かれた状態によってはこれくらい暴走するかも、と思っていること、そのこと自体が最もおぞましい。
田吾作さん [DVD(字幕)] 4点(2007-05-07 21:47:19)
その他情報
作品のレビュー数 349件
作品の平均点 6.79点
作品の点数分布
030.86%
130.86%
251.43%
3144.01%
4144.01%
53810.89%
64512.89%
78424.07%
89025.79%
94111.75%
10123.44%
作品の標準偏差 1.91
このレビューの偏差値 42.36
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
es[エス](2001)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS