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《ネタバレ》 不眠=時間が止まったようなもの、という視点が面白いかな、と思ったのですが単なる美大生の失恋の苦悩という感じ。
それに時間を止めることの出来る特殊能力は不眠によって引き起こされたのではなく、不眠は単なる失恋の痛手で、対象を心行くまで観察したいという美への執着が時間を止める能力を得るに至ったと言う印象。 そのアイデアを活かした美しいシーンを期待したのだけど、時間を止めてデッサンする姿も、どこか無気力で、幼少時のエピソードやスーパーの仲間のやりとりなど退屈な流話ばかり、新たな恋をして不眠から解放されてもあまり主人公の成長を感じられない。 そもそも主人公が失恋の痛手以前に無感情な人物で、あまり美に対する執着が強い人に感じないことが違和感の要因のような気がしてならなかった。 主人公を突き動かすはずの「美」を前にしてあまりにも淡々としすぎている。静物画は無感情でないと描けないものなのであろうか? 整然と並ぶスーパーの棚、ばら撒かれたグリーンピース、など所々の「静」のシーンは興味深いと感じたが、「動」の部分が映画としてイマイチだった。 【耳】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-11-15 23:56:01)
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