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誰も知らない(2004) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 誰も知らない(2004)
製作国
上映時間141分
劇場公開日 2004-08-07
ジャンルドラマ,犯罪もの,実話もの
レビュー情報
《ネタバレ》 カンヌ国際映画祭で賞を受賞し、世の人々に注目された本作。賞がなければ文字通り「誰も知らない」作品になっていた可能性もあるくらい小さな作品なのだが、インパクトとメッセージ性は大きい。本作で注目したいのは、「いつの間にか」や「何となく」の表現の仕方。現実の世界で、つい最近出会った人と「いつの間にか」仲良くなっていたという経験はないだろうか?初対面のことは覚えているのに、仲良くなっていった過程は「何となく」しか覚えていないのである。例えば、明が近所の中学生と友達になる過程。ここでは明がゲームセンターへ行き、店内を見て周るというシーンしかない。その後、明が笑って友達と自転車に乗っているのである。同様にして、紗季と出会うシーンもそうだ。こんな風にして、人との出会いは「いつの間にか」ということが多い。しかし、本作にはそれが落とし穴なのだということが描かれていたように思える。母は、きっと「何となく」生きてきて、「いつの間にか」子供が4人もいて、そしてまた「何となく」生きているのだ。子供を持つことは「何となく」では済まされない。本作が「誰も知らない」作品にならなくて本当に良かったと思う。
こばやんさん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-11 21:41:15)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 196件
作品の平均点 6.94点
作品の点数分布
021.02%
100.00%
242.04%
363.06%
4136.63%
5157.65%
62412.24%
74623.47%
84221.43%
93517.86%
1094.59%
作品の標準偏差 1.97
このレビューの偏差値 50.16
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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