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残念ながら失敗作と言わせて下さい。原作に忠実に映像化を図ったばかりに、実に中途半端になってしまいました。そもそも京極作品の映像化は極めて難しい。特に「京極堂シリーズ」は難し過ぎます。しかも二時間枠に収めようとするなんて… 如何に優れた監督でも、このチャレンジには無理があり過ぎたようです。原作を読んだ人には何とか理解が得られるかもしれません。ただし、あまりのミスキャスト。辛うじて関口役の永瀬正敏は、「サル」の雰囲気を出していますね。あとのメインキャストは悉くイメージを外してませんか?木場修なんて大ハズレですよ。それから、シリーズで重要な役回りの脇役たちはほぼ説明なしに登場してますが、もう少し大切にして欲しかった感が残ります。原作を読んでいない人には尚更にキツイですね。この原作が何故面白いのか、そこのところが全く伝わらないのではないでしょうか?最大の見せ場の京極堂の憑き物落とし、それがあまりに淡白すぎますよ。時間配分にかなり苦しんだんじゃないでしょうか?やはり二時間じゃ無理だなぁ~。もし、シリーズ化する気ならば、もう一度良く考えていただきたいところです。「世の中には不思議なものなどないのだよ」という本当の意味を。そして、その映像化の実現を。本来は1点献上したいところですが、映像化にあたっての数々の努力と工夫に敬意を表して2点とします。
【タコ太(ぺいぺい)】さん [映画館(字幕)] 2点(2005-08-03 01:40:15)
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