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《ネタバレ》 なんだかとっても惜しい作品。言いたいことが伝え切れていない。だから、ひとつ間違うと「超」が付くほど駄作と思われてしまう。
決して駄作ではないと思うのです。他の作品に描かれる世紀末観とは大いに異なる世紀末。自らに「死」が近付きつつあるのに、人の「死」は「他人事」でしかない「都会」の暮らし。遠い国では理不尽な現象で家族を失った者が嘆き悲しんでいるのに、「ニュース」として大きく取り上げながらも「他人事」である「先進国」の国民。家族のように生きて来たのに、「主役」に「死」が近付くと、悲しみの代わりに「身代わり」を準備することに余念がない者たち…。断片的ではありますが、あまりに日常的な非日常の羅列は逆に強い恐怖を与えるものです。 残念ながら、本作はそれらが上手く昇華していない。このバラツキ感を敢えて表現として採用したのかもしれないけれど、やっぱりこれでは伝わりにくいのでは?観る人を選ぼうというのならば別ですが…。 どうにも受け入れられない邦題、何故か登場ショーン・ペンと、他にも足を引っ張る要素があって、これ以上の高評価はいたしかねるところです。惜しいなぁ…。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-05-31 01:48:50)
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