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プリデスティネーション のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 プリデスティネーション
製作国
上映時間97分
劇場公開日 2015-02-28
ジャンルサスペンス,SF,犯罪もの,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 タイムパラドクスものは好物であるにも関わらず未見でした。遅れ馳せながら鑑賞。

タイムパラドクスには大雑把に分けて二つのパターンがあると常々素人考えしている私。二つというのは、ひとつは過去を変えると未来が変わるパターン、もうひとつは過去を変えても新たに時間軸が分岐して並行世界が加わるというパターン。

しかしながら本作は、その二つのパターンのハイブリット的構造になっていて、二次元的に表現すれば劇中にも登場するように自らの尻尾に食いつく蛇のようなループ構造なのですね。それによって主要な登場人物が皆同一人物であることによる矛盾を解消しようという試み。いや逆かも。主要な登場人物が皆同一人物であることによって矛盾を解消しているのかも。原作がしっかりしているだけに流石の展開ですね。

ただ、そうは言ってもひとつの矛盾を解消しようとすれば新たな矛盾が生じてしまうもの。大きな疑問のひとつとして、輪廻することによって切り離された過去と新たな時間軸の接合点についてが今ひとつ理解出来ませんでした。そしてもうひとつ、同一の世界に住む他の存在と時間が共有されていること。勿論、個々人が時間を占有することは(多分)無いと思われ、時間を共有している他者が如何に「爪痕」を最小限に抑えようとも並行世界は同時多発的に増殖しかねないような?何より「爪痕」を抑えるのは何のためなのか?考えれば考える程、素人考えはループし続けてしまいます。

こんな風に悩み考えて何度も鑑賞出来る作品はそうそう多くはありません。納得は出来ずとも傑作であることには変わりなし。9点献上します。
タコ太(ぺいぺい)さん [インターネット(字幕)] 9点(2023-12-11 10:35:50)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 48件
作品の平均点 7.17点
作品の点数分布
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312.08%
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536.25%
6816.67%
71429.17%
81531.25%
948.33%
1024.17%
作品の標準偏差 1.39
このレビューの偏差値 59.50
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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