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《ネタバレ》 父親に愛を求めるあまり、満たされぬ心を癒すため次々と相手を替え性に溺れる。そんな生き方には感情移入は出来ないけれど、歪んだ成育歴が人を愛する心まで歪めてしまうというあたりは、十分に理解は出来ます。彼女を受け入れることしかせずに育ててきた父親の未熟さ。未熟ゆえに壮年期を過ぎても未だ若い女性にばかり愛を求める。父親もまた、妻を失ってから(もしかしたらもっと以前から)歪み続けて来たのでしょう。この未熟な父娘は、実はお互いを男と女として愛したいのかも知れない。でも、二人ともそこには明確な拒絶感を持っている。同僚の夫婦が出てきますが、結局その奥さんの方が、父にとっても娘にとっても救いの主だった。父親にとっては妻が、娘にとっては母が、実は一番必要だったんでしょうね。気付かないのか、気付きたくないのか、父娘の人生のボタンの掛け違いは、すごく身近なところに答えがあった。そんな解釈をしました。
ちなみに、ヒロイン役の女優さんは、時に美しく時に幼く可愛らしく、表情豊かに演じていますね。惜しげもなく晒した華奢な裸体からは 大人の女性は感じられない。監督の表現のひとつなのかな。場面の転換の際に多用されている絵画のようなカットは、彼女のような容姿の女性ゆえに引きたっていると感じました。 もひとつちなみに、邦題はダメでしょ。ミスリードですよ。確かに異常だとは思うけれど。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-04-06 15:39:25)
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