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《ネタバレ》 実在の偉大なバンドであり、コアなファンは世界中に溢れ、重要な一人を失っていながら今もなお他のメンバーは健在。この強烈な条件を背負いながら制作された作品。批判するのも簡単だろうし、称賛するのもまたしかり。されど、感動したことは隠せないし隠す必要もない。一編の音楽作品として、極めてハイレベルの完成度にあると言っていいのではないだろうか。
2時間余りに集約してしまえば、どんなに優れた人間の人生も結局はシンプルに落ち着いてしまう。死ぬほどつらい生き方であっても、第三者は実感しきれない。客観視してしまえば感情移入はままならない。しかし、そんな全ての疑念やら何やらを吹っ飛ばしてしまうほどの絶大な楽曲のパワー。次から次へと突きつけられる名曲たち。それらの持つ美しさや凄まじさをどこまで再現できたか。それがこの作品の一番の存在意義のような気がする。 とにかく早かった。2時間余りの比較的長尺ながら、時間を感じさせられなかった。そしてすっかり体力を奪われた。まるで本当にライブに参加した後のように。この作品、それでいいんだと思う。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-01-03 22:53:09)(良:1票)
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