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《ネタバレ》 キリスト教に関しても聖書に関しても知識に乏しい私にとっては、この作品を本質的に理解することは難しいのかも知れません。
迫り来る終末。人類を、そして世界を救うべく神によって遣わされた4人。世界の存亡の鍵となった3人の家族。 唐突に「世界の存亡は君たちの選択にかかっている」と言われても、現実世界に生きる者としては「出鱈目を言うな。そんなトリックには騙されない。」というのは極めて常識的な反応。 更には、暴力的な侵入者であれば「言うことを聞け。聞かなければ1人ずつ殺す。」と言いそうなところを「犠牲者を選べ。選ばなければ仲間を1人ずつ殺していく。」という想定外と言うか、常軌を逸した要求。 シャマラン監督らしい大ドンデン返しはないものの、全てに少しずつボタンの掛け違いがあるような展開。キリスト教的な理解が出来ずとも、想定外の状況に見舞われ究極の選択を迫られた時、人はどのように決断し、或いは決断出来ずとも、どのように行動し生きていくのかという命題を、極めてシンプルに描き切った佳作として受け止めました。 とは言え、万人受けする傑作かと問われれば、子役を含む出演者たちの熱演に支えられながらも、やはり宗教的な色彩が強過ぎることと、そのことに関して少々説明不足と言うか今ひとつ物足りなさを感じたこともあり、6点献上に留めます。 (追記) 長くなってしまったので書くのを躊躇ったのですが、どうにも気になるので腑に落ちない点を追記です。 ・何故主人公家族はゲイのカップル+アジア系少女なのでしょう?結末を原作と大きく変えたことに関係があるのでしょうか?男が二人であればどちらが犠牲になっても問題ないというある意味シンプルな選択なのでしょうか? ・何故養女に口蓋裂の手術跡がある設定なのでしょうか?劇中サラっと触れますがその会話に何か意味を持たせているのでしょうか? いずれも本作の宗教性に関係があるのでしょうか?解りませんでした。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [映画館(字幕)] 6点(2023-04-10 00:43:22)
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