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《ネタバレ》 パニックサスペンスやサイコスリラーなどのジャンルで最早ひとつの定番となったソリッドシチュエーションもの。本作も基本的にはそのひとつですね。
特徴としては、何者かによってレンガで塞がれたアパートではあるものの、各部屋への移動は既設の通路などの与えられた手段ではなく、ドリルやハンマーで壁や床を破ることによってある程度は自由に行われること。次から次に脱出のために部屋を進んで行くのではなく、壁を破る度にテリトリーが広がって行く感じです。まぁ、そういう条件下での既存作もあったような気がしないでもありませんが、そのあたりに新鮮さを感じました。 壁を破るとその向こうには新たなメンバーがいて、次第に謎の解明に近付いていく。さながらRPGのようです。引き出しからアイテムが出て来たりもしますし。また、謎の解明に伴ってメンバーが抱える心の闇が明かされたりもしますが、主人公のカップル以外は今ひとつ説明不十分だったりもして、尺の短さ故のスピーディな展開と引き換えにドラマとしての奥深さやSFとしての緻密さと言ったものは犠牲にしてしまったように思えます。 面白いことは面白いです。緊張感が途切れることなく楽しめました。ただし、突き詰めて考えてしまうと疑問反論が目白押し。あくまでも娯楽作品として楽しむのであればおススメしてもいいかな?という1本でした。 ちなみに、ラストシーンは「猿の惑星」のオマージュでしょうか?このエンディングは好みです。これで伏線回収完了ですね。ちょっと意表を突かれました。なので+1です。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 7点(2025-07-18 14:11:36)《新規》
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