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《ネタバレ》 もともと原作にもつじつまが合わないところがあり、シチュエーションを第1次大戦期に変えたがゆえに、ワケがわからんストーリーになってますな。英語詞なので耳を字幕で補えば今までで一番魔笛を理解できたかも知れないけど、なんか意訳されてたような箇所もあり(↓のコメント参照)どうなんだか。ドイツ語の音になじんでたので韻の踏みかたが気持ち悪い箇所もありましたね。スクリーン、そしてPA越しの音で観るとビート(つまり黒人音楽や民族音楽起源のもの)がないから、いかにモーツァルトでも飽きます。こうしてみるとミュージカルってすごい、なるほどオペラがそのまま映画にならなかった歴史がよく理解できてしまうという皮肉な結果になってます。たとえばヴェトナム戦争を舞台にして白人、黒人、アジア人キャスト入り乱れてって作り方したほうが観る側が感情移入しやすかったかな?とも思う。アジア系のオペラシンガーたくさんいますしね。そうそう、夜の女王のロシア系のおばちゃんはミスキャストだ。舞台なら遠目だけどクロースアップは耐えられない、スミ・ジョーさんがよかったな。それから、パパゲーノをもっと狂言回しっぽく使って踏み込んだ脚色してもドラマとしてはよかった気がします。 〈追記〉直下のかた、ジンジャー&フレッドに失礼だと思う。あの両名の凄さは重力、遠心力などすべての地球上にかかる力から解放された動きをスクリーンに表現し、しかも優美だったことです。動きは美しいと思いますがデディケイト、リスペクトのレベルでしかない。称揚するなら「オマージュとして素晴らしい」と表現すべきです。
【shintax】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-09-04 17:41:48)
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