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《ネタバレ》 ある一点を除いて素晴らしい作品。ジョン・ル・カレ原作のスパイ+テロリスト映画なのにドンパチは一切なし。押さえたペースでの情報戦が丹念に描かれてるし、途中で語られるバッハマンのベイルートでの失敗がラストにつながるところなど見事。これが遺作となったフィリップ・シーモア・ホフマン、ロビン・ライト、ウィレム・デフォーはうまいの一言。そして「東ベルリンから来た女」に出てたニーナ・ホス(秘書というかアシスタント)とライナー・ボック(もうひとつの組織の長)は完璧でした。バルバラにはすぐ気づいたけど、シュタージのおっさんは観終わってずいぶん経つまでわからなかった。あ、ちなみに同作品は私的2013ベスト10に入ってます。みんな感情を抑えた演技で、諜報活動に従事してるものたちを表現してましたね。さて、問題の画竜点睛はレイチェル・マクアダムス。まずね、弁護士とはいえ民間人なのだから感情が顔に出る演技してても問題なしなのですが、顔の造作が派手すぎるのね。芝居すべてが極端。ラブコメやアクション作品に出すぎてるのでイメージがつきすぎてるのもマイナス。だいたい、この顔でドイツ人やるのは無理でしょ。作品の基調になってるハンブルクって街の灰色な感じから完全に浮いてて、そこがとても残念。それと、ラストのシークエンスでバッハマンが一旦ヴァンから出て煙草吸うところで、遠景に怪しい動きがストレートに映されてるのも残念でした。ところでリーアム・ニーソンの「アンノウン」観たときも気づいたんだけど、ドイツのタクシー運転手ってかなりラフな格好してんのね、ショーファーという扱いじゃないんだ。
【shintax】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-11-15 08:25:11)
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