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《ネタバレ》 誰から何度聞いても「デリバティブ」ってものの理屈がよくわからないので、CDS、CDOなどの単語が出てきて大混乱しました。だけど日本のバブルを30代で体験した年寄りなので雰囲気はわかった。わが国の場合、破綻したけど一部を除いて94年くらいまでは緩やかな崩壊だったんだけどね。とくにマイアミの金融屋のあんちゃんたち、あの手合いは80年代後半の不動産屋、銀行の手下だった街金にいっぱいいてブイブイいわせてたもん。画面からこちらに向かって話しかけてくる演出は、最近では「ジャージー・ボーイズ」、古くはボブ・ホープや森繁久弥がよくやってましたね。それより、ほとんどタイムボカンシリーズの「説明しよう」みたいな演出がアメリカ映画にもあることにビックリ。出演者の多くが“いつもの”役とかけ離れた役柄を演じてたのはおもしろかった。ただブラピは自分がプロデューサーに入ってる作品では“もうけ役”ばっかやっててちょっと鼻白む。ところで、「アルゴ」に続いて本作でもZepの「堤防が決壊するとき」がフィーチャーされてるけど、その歌詞が作品に見事にマッチしてて感動です。大音量で聞くボンゾのキックは腹に染みわたるなぁ。
【shintax】さん [映画館(字幕)] 7点(2016-03-12 06:19:34)
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