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悪の階段 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 悪の階段
製作国
上映時間105分
ジャンルドラマ,サスペンス,モノクロ映画,犯罪もの,ハードボイルド,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 主舞台となる一軒屋のセットが外観・内部空間ともに実にシュール(美術:中古智)。題名通り階段を頻繁に採り入れた画面構成は斜めのラインや仰角アングルが錯綜し、不安定感が横溢する。光源を抑えて陰影を強調したシャープなローキーの照明設計も素晴らしく、硬質なノワールムード抜群である。巻頭の寝床シーンで男女の表情を斜めから捉えたローアングルのショット、西村晃絶命シーンの白い手の動き、深夜に不動産屋裏手の草むらを歩く団令子を捉える俯瞰ショット、ジュラルミンケースへの表情の映り込みや真上からのキーライト効果など、こと照明に関しては全編が印象的な見せ場の連続といってよい。金庫破りのバーナー音や、工場の稼動音、ウイスキーを注ぐ水音を強調した音響のサスペンスも申し分なし。そして崖から海への車の落下、一軒屋の大炎上と、スペクタクルも極上。砂丘のロケーションを活かした『太陽がいっぱい』(1960)風のラストもしびれる。
ユーカラさん [映画館(邦画)] 10点(2010-05-09 22:16:42)
その他情報
作品のレビュー数 5件
作品の平均点 9.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.89
このレビューの偏差値 62.50
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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