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マンハッタンの二人の男 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 マンハッタンの二人の男
製作国
上映時間84分
劇場公開日 1990-01-13
ジャンルドラマ,サスペンス,モノクロ映画,犯罪もの
レビュー情報
《ネタバレ》 ネオンが輝く夜の街路を緩やかな縦移動で捉える冒頭からして、ニューヨークの街そのものが映画の主役といって良い。

地下鉄内のメルヴィル自身を映し出すゲリラ的な撮影スタイルに、摩天楼の背景とアパートベランダの男たちとを同格で捉える構図に、つまりは人間と街の空気をまるごと捉えようとする画面自体に、アメリカ狂らしい「街」への偏愛が滲んでいる。

メルヴィル自身が監督・脚本・主演のみならず、撮影までこなしているのもその証左だ。

深夜のマンハッタンを中心にラストの明け方の街路に到るまで、屋外シーンは生々しい感覚と魅力に満ち、混沌としている。

一方で、病院内で面会を強行するシーン、女優のアパートで真相を知るシーンといったセット撮影での静かな緊張感も陰影の深い撮影によって印象強い。

さらには聞き込み先の録音スタジオ、ダイナー、バーの各所で効果的に採り入れられるジャズ演奏も、相乗的にノワールムードを盛り上げている。
ユーカラさん [ビデオ(字幕)] 8点(2011-07-17 19:03:56)
その他情報
作品のレビュー数 2件
作品の平均点 7.50点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.50
このレビューの偏差値 70.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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