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NINE(2009) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 NINE(2009)
製作国米,伊
上映時間118分
劇場公開日 2010-03-19
ジャンルドラマ,ミュージカル,リメイク,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 冒頭の暗いスタジオ内、パパラッチの追跡を撒いた後の噴水の場面、マリオン・コティヤールの眠る寝室の場面など、ナイトシーンの落ち着いたブルーの画調などは見栄えするが、肝心のミュージカルシーンの細切れ編集はあまりに反射運動的で欲求不満が溜まる。編集効果に寄りかかったまやかしの躍動感はその場限りで、ダンスの画面としては印象に残らない。また構成的にも、中盤の「シネマ・イタリアーノ」などは妻との不和のシーンに前後を挟まれるなど興奮が持続しない。ラストのスタジオ内セットも、舞台的な横位置の構図で奥行きを欠く。縦構図のスペクタクルであった『8 1/2』とは大違いだ。時間表現も不満。寄せる波で二年の空白を表現するが、ダニエル・デイ=ルイスは絶えず画面に映りっぱなしのため、キャラクターの変化が効果的に見えてこない。多少なりとも成長や変化を描くドラマをみせる場合、不在の時間をつくるのが鉄則だと思うが。このため、ドラマはメリハリがなく、映画はエンディングナンバーに到ってようやく高揚する。ラストの掛け声(『ホワイトハンター ブラックハート』だね。)と共にスタートする二度目の「シネマ・イタリアーノ」。劇中では神妙で悲しげな表情ばかりだった女優たちのリハーサルのショットがインサートされ、その本番外の魅力的な笑顔と音楽の融合にようやくほっと出来る。
ユーカラさん [映画館(字幕)] 5点(2010-04-30 21:45:50)
その他情報
作品のレビュー数 43件
作品の平均点 5.70点
作品の点数分布
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112.33%
212.33%
349.30%
436.98%
51023.26%
6920.93%
7818.60%
8511.63%
924.65%
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作品の標準偏差 1.81
このレビューの偏差値 47.87
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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