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飛行士の妻 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 飛行士の妻
製作国
上映時間107分
劇場公開日 1996-03-02
ジャンルドラマ
レビュー情報
街頭を歩きながら口論するフィリップ・マルローとマリー・リヴィエール。
それをハンディで追うカメラ。偶々通りがかった通行人なのか、エキストラなのか、後景に映る人々が何事かとカメラのほうに眼を向けたりしている。
駅やカフェテラス、バス内や公園と、街の空気にささやかに映画を波及させ、それを何気なく取り込みながら、映画が生々しく進行している感覚それだけで十分に楽しい。

飛行士を尾行するフィリップ・マルローに、お茶目で可愛い少女(アンヌ=ロール・ムーリ)が絡んでくる。目的自体が曖昧なまま、男女が男女を尾行するサスペンスの程よい緩さ。
緑豊かな公園の遊歩道、およびカフェの窓際席での二人の他愛ない会話劇がまたすこぶる楽しい。
尾行対象を常に後景(画面奥)に意識させるレイアウトが、画面全体を包括する視線を要求してくる。よって映画の心地よい緊張がまったく途切れない。

本作では緑を基調とした配色の中、少女の羽織るレインコートの黄色のアクセントが鮮烈だ。
ユーカラさん [映画館(字幕)] 9点(2011-11-06 18:34:45)
その他情報
作品のレビュー数 4件
作品の平均点 7.50点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.12
このレビューの偏差値 62.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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